「わかればできる」とは限りません

子どもの勉強に限らず、「わかればできる」と思っていらっしゃる方がいます。でもね、それは大きな間違いです。

「わかること」と「できること」の間には直接には関係がないからです。

わかることとできることの関係がいくつあるのかを整理すると

  • わかっているし、できること
  • わかっているけど、できないこと
  • わかっていないけど、できること
  • わかっていないし、できないこと

の4種類になります。

「わかっているし、できること」と「わかっていないし、できないこと」は当然な感じがしますよね。

でも「わかっているけど、できないこと」は間違いなくあります。今から50年以上前に、植木等が「スーダラ節」で「わかっちゃいるけどやめられない」と歌い上げたくらいです。かの親鸞聖人も同じ意見だそうです。

普通の人は歩き方を説明できません

でもあなたは、ひょっとすると

「わかっていないけど、できること」なんてあるのかしら?

と思われているかもしれません。

でもそんなことはいくらでもあります。

たとえば歩くことです。自分がどんな風に歩いているのかをよく知っている人はほとんどいないでしょう?

たとえば、右足の角度と左足の角度のバランスを聞かれても、ほとんどの人は答えられませんよね。

手を振るタイミングと足を出すタイミングのずれだって、どうなっているかなんて感じたり考えたりすることもないけど、なんとなくできちゃってるわけです。

日常生活の大半は、歩くことのように無意識で行うことだらけです。どうしてできるのかわからないけどできちゃっていることなんです。

同じくらい、わかっているけどできないこともたくさんあります。たとえば自転車に乗ることです。

ペダルを漕げば前へすすむとわかっていても、すぐに乗れるようにはなれませんよね。

「どうして、わかっているのにできないの?」は禁句です

私は今のところ、いろいろ挑戦してみても、バタフライで前に進めません。

やり方が頭でわかっていても、できないことはいくらでもあるのです。

ですから、相手が子どもであろうが大人であろうが、「わかっているのにできないこと」を、決して責めてはいけないのです。