解答をラブレターに – 読み書き計算で学ぶ – 1日15分の苦手克服

式の意味がわかっていないことで悩む必要はありません。式の意味を理解することはとても難しいことだからです。

間違っても怖くはない

答が合っていても式は間違い

算数のテストでは、式の内容も答も合っているのに間違いとされることがあります。問題を作った人の期待と違う解答を書いたら、間違いになるのは当然のことです。

でも、その理由を子どもが納得できるかどうかはまったく別の話です。

例えばこんな問題がありました。

1つの式に表して、こたえをもとめましょう。80円のえん筆と130円ののりを1つずつ買って、500円玉を出しました。おつりはいくらですか。

正解は

式: 500ー(80+130)=290
答え: 290円

とされています。

でも少し暗算が得意な子どもなら

式: 500ー210=290

と書くこともあり得ますよね。これも1つの式ですし。

でもこう書いてしまうと、間違いとする先生がほとんどでしょう。

なぜなら、式に使っている数字が問題文にはないからです。学校では解答の式は問題文にある数字を使った書くのが原則になっているからです。

問題のヒントが引っ掛けになる

ところで、この問題にはヒントがついていました。

【出したお金】ー【代金】=【おつり】

と問題の下に書いてあり、このヒントの下に式を書くようになっていたのです。

このヒントを見て、その下に式を書きなさいと指示されていれば

500ー210

と書きたくなる気持ちになるの、わかりませんか?

でも、そう書いたNちゃんは式にはバッテンがつけられていました。そしてもちろん、Nちゃんは納得していません。

答だけで良しとされることもある

小学校の低学年はもちろん、中学のテストでも、答だけ書けば良いことがしばしばあります。採点する側からすれば、途中の式や説明をていねいに読み込むのには手間がかかるので、そういう問題があっても何の不思議もありません。

でもテストを受ける側からすれば、内容はまったく同じ問題で、ある時は答えだけでマルをもらえ、ある時は途中の式や説明不足で間違いとされることもある、ということになります。

問題の説明が十分でないこともあれば、上のヒントのように、式の間違いを誘導しているようなこともあります。

もちろん入試では、意図的に「間違うような仕掛け」としての引っ掛け問題もよく出ます。どんなテストでも、問題を素直に読んでいるだけではワナにはまることもあるのです。

お子さんの考え方に寄り添う

ましてや、この問題の場合は、式を間違いとされても納得しにくい理由があります。少し説明して納得できれば良いのですが、納得できないときはくどくどと説明するのは逆効果です。

感情的に「もう算数なんて嫌いだ」ということになってしまいがちですから。

そうなりそうな時でも、親御さんにできることがあります。

一つは、式の形はともかく、問題文を読んで計算の仕方もわかって答が合っているという事実をしっかり押さえることです。この問題の解き方はわかっているんだねと伝えることです。

先生に間違いだとされているので、お子さんの心は傷ついています。しかもその理由がどこか腑に落ちていない気持ち悪さもあります。

その気持ちはよくわかるよ

と伝われば、お子さんの気持ちも楽になるでしょう。

そんなふう関わるためには、間違いを正すことにポイントを置かないことです。間違いを理解させることより、お子さんが何をどう考えたのかに寄り添うことです。

先生と同じ意見でなくても良い

もう一つは、

先生と考え方が違っていても良いよ

と伝えることです。

先生の方は、正しい正解の書き方をわかってほしいと思われているわけです。そしてその理由もちゃんとあるのです。

でも、お子さんとしては納得できていない。だとすれば

今日のところはそれで良いんじゃない

としておけば良いでしょう。

人にはそれぞれ感じ取り方も違い、結論も違うものだ

という当たり前の事実を共有することです。

学校のテストの解答はお手紙

そしてさらに伝わると良いことがあります。それは

テストは最後の答があっていれば良いというものではない

ということです。

入学試験などは正解を少しでも増やして得点を上げることが課題になります。でも日常の学校のテストは、先生と生徒のやりとりですよね。

先生はお子さんたちに少しでも分かってもらいたいと思って授業をされています。それに対して、お子さんの方から「ここまでは分かったよ」と伝える道具がテストなのです。

だからテストの点数も大事だけれども、先生に

ここまでは分かっているよ
ここからやよく分かっていないよ

とお伝えするつもりで、テストを受けられたら良いなぁと思うのです。

そういう気持ちになれれば、間違いとされても計算の仕方は分かっていると伝わりますよね。そして式の書き方の指示が伝わっていなかったんんだと、先生の方も理解していただけると良いなぁと思うのです。
 


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